更新が遅れてしまったので、昨日の分と今日の分、今回は両方とも書こうと思います。
8月4日(火)
三年生、テーマは「ファーストタッチから素早く崩す」です。コントロールの細かい技術的なことはすでにここまで練習済みなので、あとはそれをどう扱うかは各選手に任せました。「闘う(デュエル)」という部分に強く働きかけることによって、守備側のアプローチ速度が上がるので、コントロールは必然的に、速くしかも攻撃的なタッチをしないとボールを奪われてしまいます。そんな状況を設定した中での練習になりました。高円宮杯に向けて、そして高校サッカーに向けて、今できること、今一番やらないといけない事、それは――本気で勝負する、ということです。その「本気」って何なのか。それを、三年生にはこの夏、練習の中で体感してほしいと思っています。
二年生、テーマは先週火曜日と同じ「ゴール前の攻防」です。オフェンス側がその中でシュートを狙う、というのがこの日の練習の課題でもありました。先週と違うのはずばり、「闘う意識」です。三年生同様、二年生ももう一歩「闘う(デュエル)」に強くしていきたいと思っています。コーチングも、徐々に強くなっていきます。この夏を経て、サッカー選手として逞しく成長してほしいと思っています。
8月5日(水)
1・2年生、今日の練習です。練習会の選手と1年生+2年生2人の小グループと、それ以外の2年生の大グループの二つに分けて練習を行いました。小グループの方はボールコントロール、大グループの方は小山コーチによるシュートのテックニックをやりました。どちらのグループも、テクニック練習の後は、ゲームトレーニングです。
8月はメインテーマを「闘う」に据えているので、トレーニングのメニューの構成の仕方を変えています。これまでは、トレーニング①(ボール操作)→トレ②(テクニック)→トレ③(テクニックの応用)→ゲームというメニュー構成をしていました。これを今月は、大まかに言うと「ボール操作・テクニック」と「勝負(ゲーム・対人)」という二部構成にしています。これはなぜかというと、「試合で勝つための判断能力」を向上させたいからです。前回の二年生、三年生の試合を観てその必要性を強く思い知らせれました。
試合ではテクニックに固執するのではなく、「勝敗」にこだわるべきである、という――当たり前かも知れませんが、これを当たり前にしていきたいと思います。前回のゲームで言えば、相手が4バックとGK含め5枚でビルドアップしている、こっちは4-5-1でFW1枚だから、相手のセンターバックやGKにはアプローチをかけない・かけると不利になる――確かに、盤上ではそうでした。が、相手のビルドアップの状況を見て「勝つため」に判断が出来ていれば、違った守備の仕方になっていたことでしょう。非常に、非常に悔やまれます。
「何のためのテクニックなのか」――テクニックの本質を掴むためには、本気の勝負が必要です。勝負になったら重要なのは勝敗で、テクニックではありません。テクニック比べではなく、サッカーは勝負だからです。そのサッカーの本質を掴むことで、かえって選手は、テクニックの重要性に気がつくのではないかと思うのです。だから今月は「闘い」ます。